攻める川崎フロンターレと守る鹿島アントラーズ。
90分を通してこの構図は変わりませんでしたが、両チームの持ち味が存分に発揮された良ゲームでした。
明治安田生命J1リーグ 第2節 川崎フロンターレ VS 鹿島アントラーズ
川崎F 1-1 鹿島
得点: 川崎F 中村 憲剛 鹿島 伊藤 翔
警告・退場:川崎F 大島 僚太 鹿島 安西 幸輝 安部 裕葵
攻めきれなかった川崎F無念のドロー
まずはゲームの主導権を握った川崎が先制。
ペナルティーエリア手前で得たFKを中村憲剛がゴール左隅に沈めます!
ここしかないという見事なコースに決めてくれましたが、蹴る前から入る気がしていたのは私だけでしょうか?
それにしても川崎は結果的にこの1点しか入れられなかったことを思うと、スペシャルなキッカーがいるというのはそれだけでチームを助けますよね。
羨ましい・・・。
負けじと鹿島もカウンターを軸にゲームを組み立てていきます。
1点取られても全く動揺が感じられないのが鹿島スタイル。
川崎のボール回しにもきっちりと着いていき、チャンスを伺いながらカウンターを仕掛けていくプランを粛々と遂行していくように見えました。
そして内田篤人のロングフィードから抜け出した伊藤翔のゴール。
伊藤翔の完璧なトラップからの落ち着いたゴールは当然称賛すべきですが、効率の良いサッカーをするいかにも鹿島らしい得点でしたねw
川崎が攻め切ることが出来ずに、1-1のドローに終わりましたが両チームの良いところが出ていて、とても締まったゲームでした。
ハイライト
COMMIG SOON
ダミアンは川崎サッカーにフィットするのか?
鳴り物入りで加入した元ブラジル代表のダミアン。
さすがは元ブラジル代表だけあって、万能型のFWって感じでしたね。
献身的な守備、動きながらのポスト、ブラジル人らしいトリッキーなパスや、反転してのシュート。
そして1メートル87センチの恵まれた体格は、川崎に高さという新しい武器をもたらしていました。
・・が、川崎のサッカーにフィットしていたかというと、まだまだなのかと。
後半途中で交代してしまいましたが、下がった後の方が「川崎らしい」ダイレクトのパス交換を繰り返しながら前に前に波状攻撃を仕掛けていく回数が増えたように思えます。
ほぼ完成されている川崎のサッカーに合わせるのは大変なのかもしれませんが、ダミアンが得意としているプレイと川崎の戦術がちょっと合っていないような感じがしました。
地上戦を得意としている川崎も、高さを生かす戦術にあまり慣れていないのかもしれません。
鹿島の魂、内田篤人
スタメンに名を連ねた新キャプテン内田篤人。まさに鹿島の血の重みを知る男でした。
身体を張ったディフェンス、オーバーラップ、高速クロス。
そしてアシストとなったロングフィードは全盛期を彷彿させるような、見事な戦術眼の成しえる技といっても良いのではないでしょうか!
パスの精度や抜け出されそうなところをしっかり埋めるポジショニングは存在感抜群。
試合終盤に中村憲剛と交錯した時に足が攣ってしまっていましたが、それだけ気持ちが乗っていたということなのでしょう!
攣った足を治してあげている中村にも和みましたw
両チーム痛み分けとなったこのゲームですが、アプローチは違っていてもどちらも「勝つサッカー」をしていました。
プロフェッショナルなサッカーをするこの2チームは今シーズンも目が離せません!