皆さんは内視鏡検査(胃カメラ)を受けたことがありますか?
最近では、口からではなく鼻からでもカメラを挿入出来る時代になっていて私も体験してきました。
若い時からストレスを胃で受け止める事が多かった私は、内視鏡検査をかれこれ8回程体験しておりますので口からが良いのか?鼻からのが良いのか?
比較検討して参考にしていただければと思います。
第一戦 麻酔の準備
胃カメラを飲む前にまずは入り口に麻酔を効かせる必要があります。
この麻酔の辛さが口と鼻でかなり違うのでご注意!
口の場合
20ml程度の透明で粘性のある液体麻酔を渡されて、そいつを喉奥に溜めておくという地獄を味わう事になります。
これが苦痛でしょうがない。
いくら喉に溜めてキープしても、絶対に胃の中に落ちてくるんですよ・・。
この液体麻酔が割と刺激を持っているのでむせそうになるんですが、咳を出すわけにもいかずに悶絶するのみ。
それが大体1分~1分30秒くらいだと思うんですが、万華鏡千里眼 月詠を食らったくらいのダメージがあります。
はっきり言って地獄。慣れない。
おすすめできません。
鼻の場合
口と比べると超簡単で鼻スプレー的なものをシュッとやって、あとは少しの間麻酔を染み込ませたガーゼのようなものを突っ込まれるだけです。
もうこれだけで鼻の圧勝なんじゃね?と、思うくらいあっさりしているので、本当に効いているのか心配になります。
第一戦 鼻の勝利!
第二戦 口から食道に掛けて
麻酔が効いてきたらいよいよ胃カメラを体内に入れていきます。
ここが一番緊張するところで、ここさえ乗り切れば色々と諦めることが出来ます。
頑張って下さい。
口の場合
まず口にプラスチック製の入り口を咥えさせされます。
もうこの時点で色々と諦めるんですがまだ序の口。
本当の地獄はこれからです。
そこそこの直径のある管を飲み込むのは普段経験する事ではないので、初心者は中々飲み込むことが出来ません。
コツとしては、中々噛み千切ることが出来なかった大ぶりのホルモンを飲み込むような要領でゴクッと行くと割とスムーズに飲むことが出来ます。
ようやく飲み込んだと思って安心すると、舌をぐいぐいと押されて胃の奥からこみ上げてくるものもありますので油断は禁物です。
鼻の場合
インフルエンザの検査の時のように細い管を最初に入れて鼻の通りを見てくれます。
いわゆるリハーサルみたいな感じで、ひょっとしたら心の準備が出来るのかもしれません。
(ほーん、こんなもんか。楽勝だな。)
なんて、思っているとリハーサルで使った細い管の5倍くらいあるカメラが出てくるので驚いてはいけません。
私はびっくりしました。あのリハーサル意味あんのかと。
そしてリハーサルの時とは比べ物にならないくらい奥に挿入されます。
あたりまえです。目的はもっと奥にあるのですから。
ちなみに鼻でやる時に一番気を付けたいのは、鼻と口の間の路が狭いと鼻血がそれなりに出ることだと思います。
気を付けてもどうしようもありませんが・・。
私はどうやら狭い方だったらしく麻酔が効いているとは言え、さすがにちょっと痛みを感じてこっちもこっちで地獄だなと思いました。
吐き気は無いけど痛みはある。
僅差ではありますが私の鼻がカメラの仕様と合っていなかった分、口のがマシかなと。
第二戦 口の勝利!
第三戦 胃及び十二指腸に掛けて
口から食道に掛けてカメラを移動させていくと、ようやく目的地に着きます。
ここから胃と十二指腸を確認する事になります。
中に空気を入れて胃を膨らませながら診ていくので、ゲップが死ぬほど出ます。
そしてよだれも死ぬほど出ます。
昔、お医者さんに
「はい、じゃあ十二指腸の入り口開いて下さいねー。」
と、言われた事があります。
どこの神経を動かせば十二指腸の入り口が開くのか全く分からず、動かせる神経を総動員した結果開きましたが、未だにどうやったのか思い出せません。
口の場合
すでに入り口にプラスチック製のロートの様なものが設置されているので、しゃべることが出来ません。
ここまで来ると、色んなことを諦められるのでどうにでもして下さいという気持ちになっているはずなので全ての事が許せます。
鼻の場合
口と違って入り口は設置されていないので、物理的にはしゃべることが出来ます。
が、胃に空気を入れられている状態で呑気にしゃべっていられないので結果しゃべることはできません。
そしてやはり鼻から入れても、どうにでもして下さいという気持ちになっているはずなので全ての事が許せます。
第三戦 ドロー!
まとめ
結果一勝一敗一引き分けのドローに終わりました。
正直な事を言うと、鼻からでも口からでもオーバーキルなのは違いがないので、受けるダメージはあまり変わらないんじゃないかと思います。
むしろ普段の生活や環境を整えて、内視鏡検査を受けなくてもいいくらいのライフスタイルを送って行った方が結果的にはお得。
ただ、年齢を重ねれば重ねる程リスクは高まっていくので、どこかで必ず内視鏡のお世話になる事があるでしょう。
その時にはこの記事の事を思い出して頂けるととても嬉しく思います。
※病院によってやり方は違うかもしれませんのでご注意下さい。